はじめに
オンラインコースページを作成する際、高品質なコンテンツだけでは十分とは言えません。
多くのコースが同時に並ぶオンライン学習環境では、視覚的な第一印象が非常に重要な役割を果たします。
イラスト画像は、最初の3〜5秒の注意を大きく左右します。
- 訪問者はスクロールを止めるか
- コース説明を読み進めるか
- 「受講する」をクリックするに値する、プロフェッショナルで信頼できるコースだと感じるか
しかし現実には、すべての講師が次の条件を満たしているわけではありません。
- 各コースに使えるプロフェッショナルな写真を持っている
- デザイナーを雇ったり、画像編集に予算を割ける
- レッスン準備に加えて、ビジュアル制作に時間をかけられる
これは特に、ゼロからオンラインコースを構築している講師や、対面授業からオンラインプラットフォームへ移行している講師にとって顕著です。洗練され、分かりやすく、視覚的に魅力的なコースページを作成することは、大きな課題になりがちです。
そこで注目されているのが、AI画像生成です。高度なデザインスキルを必要とせず、コース内容・指導スタイル・対象学習者に合ったイラストを、短時間で作成できる実用的な手段として活用されています。
1. AI画像生成とは何か
AI画像生成とは、デザインを手作業で作成したり、ストックフォトを探したりする代わりに、テキスト(プロンプト)で指示するだけで画像を生成できる技術です。
生成された画像は、ほとんど編集を必要とせず、Ourdemyのコースページ、レッスン、ランディングページにそのまま使用できます。
AI画像生成と従来のストック画像の比較
| 項目 | 従来のストック画像 | AI画像生成 |
|---|---|---|
| コンテンツとの関連性 | 汎用的で、特定のコース内容に合いにくい | テーマ・スタイル・対象者に基づき生成される |
| パーソナライズ性 | 低く、他のコースでも使われがち | 高く、画像ごとに個別生成が可能 |
| 準備時間 | 適切な画像を探すのに時間がかかる | プロンプトで数分以内に生成可能 |
| ビジュアルの一貫性 | 複数コースで統一するのが難しい | 色調・スタイル・雰囲気を統一しやすい |
| コンテンツ更新時の柔軟性 | 新しい画像の再検索・編集が必要 | プロンプトを調整して再生成するだけ |
| LMS上での印象 | ストック感が出やすい | パーソナライズされ、プロフェッショナルに見える |
2. OurdemyでAI生成画像を活用できる場面
Ourdemyプラットフォームでは、AI生成画像を以下の用途で効果的に活用できます。
- コースのヒーロー画像(第一印象を強める)
- 以下のようなコンテンツセクション用イラスト
- コース紹介
- 学べる内容
- 学習スタイル・アプローチ
- ランディングページや説明ブロック用の控えめな背景ビジュアル
- 講師や受講者の実写画像がまだない新規コース
一方で、次のような用途ではAI画像の使用は控えるべきです。
- 講師プロフィール写真(信頼性と真正性が重要なため)
- 高度に専門的・技術的な図解(正確性が求められるため)
適切に使用すれば、AI生成画像は学習体験を補完する存在となり、内容の信頼性を損なうことはありません。
3. 代表的なAI画像生成ツール
現在、多くのAI画像生成ツールが存在します。Ourdemyのオンラインコースページ用イラストとして特に実用的なのは、以下の3つです。
3.1. Midjourney
Midjourneyは、雰囲気や感情表現に優れた、芸術性の高い画像生成で知られています。
メリット
- 奥行きのある、表現力豊かなビジュアル
- 世界観・ムードの表現に強い
- 以下のようなコースに適している
- ライフスタイル
- アート・クリエイティブ系
- フェミニン、上品、美的テーマ
制限点
- Discord上で操作するため、初心者にはやや難しい
- 英語プロンプトの方が結果が安定しやすい
- 細部の厳密なコントロールは難しく、再生成が必要な場合が多い
👉 おすすめ用途
技術的な正確さよりも感情的な印象やブランド感を重視する、雑誌風・プレミアム感のあるOurdemyコース。
3.2. DALL·E 3
DALL·E 3は初心者向けで、コースページ用の分かりやすいイラストを素早く作成できます。
メリット
- 操作が簡単で専門知識が不要
- 自然言語プロンプトの理解力が高い
- Webサイトやランディングページに適した、明るくクリーンな画像
制限点
- ビジュアルの個性がやや控えめ
- 多数の画像で厳密なスタイル統一は難しい
👉 おすすめ用途
スピードと分かりやすさを重視する、Ourdemyの基礎コース・体験コース・オンボーディングページ。
3.3. Stable Diffusion(およびWebインターフェース)
Stable Diffusionは、長期的なビジュアル統一や細かな調整を重視する制作者向けです。
メリット
- 高いカスタマイズ性
- 詳細な調整やバリエーション生成が可能
- コースブランドとしての独自ビジュアル構築に適している
制限点
- 一定の技術知識が必要
- ローカル環境では高性能なPCが求められる場合がある
👉 おすすめ用途
デザイン支援があるチームや、
複数のOurdemyコースを横断して一貫したビジュアル体系を構築したい制作者。
4. 効果的なプロンプトの書き方
コース用イラストのプロンプトには、以下の4つの要素を含めるのが基本です。
- コーステーマ → 栄養、語学、スキル、ウェルネスなど
- ビジュアルスタイル → ミニマル、モダン、フェミニン、プロフェッショナル、アーティスティック、親しみやすい
- 感情的トーン → 落ち着き、前向き、信頼感、インスピレーション、親近感
- 対象学習者 → 初心者、女性、会社員、若年層など
これらを明確に組み合わせることで、Ourdemy上の学習雰囲気とコース内容の両方に合った画像を生成できます。
プロンプト例
女性向けオンライン栄養コースのイラスト。日本的ミニマルスタイル、柔らかい光、落ち着いて前向きな雰囲気。
このようなプロンプトは、ヒーロー画像やセクション用イラスト、コースページ全体の一貫性維持に適しています。
5. AIイラスト作成のステップガイド
Step 1:画像の目的を明確にする生成前に、コースページ内での役割を明確にします。
これにより、実用性の低い画像を作ってしまうことを防げます。
自問するポイント:
- この画像はどこで使うのか
- どんな印象を与えたいのか
- 学習者は一目でコース内容を理解できるか
例:
- ヒーロー画像 → 第一印象と動機づけ
- サムネイル → 一覧表示での識別性
- 内容イラスト → レッスン内容の視覚化
Step 2:コンセプトを明確に記述する(プロンプト)
目的が定まったら、できるだけ具体的に記述します。
サンプルプロンプト(ヒーロー画像)
オンラインコース「[course topic]」用の、クリーンでプロフェッショナルなイラストを作成してください。
対象学習者:[target audience]
スタイル:モダン、親しみやすい、教育向け
色合い:柔らかく、オンライン学習プラットフォームに適した配色
画像内に文字は入れないでください。
注意点
画像内に直接テキストを入れるのは避けてください。タイトルや説明、CTAはOurdemyのテキストブロックで管理する方が、可読性とレイアウトの一貫性が高まります。
Step 3:複数案を生成し、慎重に選ぶ
AIは複数のバリエーションを生成します。すぐに決めず、次の点を比較してください。
- コーステーマがどれだけ明確に伝わるか
- 複雑すぎたり抽象的すぎないか
- モバイル画面でも見やすいか
過度に装飾された画像より、目的が明確なシンプルな画像の方が効果的です。
Step 4:ブランドに合わせて微調整する
選定後、ブランドやコースに合わせて微調整を行います。
AIに依頼できる調整例:
- ブランドに合う色調への変更
- 明るさの調整
- テキスト配置しやすい背景への簡略化
Step 5:Ourdemyのコースページにアップロードする
完成した画像は、以下の方法で使用できます。
- ページエディタのImage Blockからアップロード
- セクション背景として設定
- コースサムネイルとして指定
これにより、Ourdemy上での学習者の閲覧動線に自然に沿ったビジュアル配置が可能になります。
参考ガイド:
- https://ourdemy.com/ja/how-can-i-set-a-course-cover-image/
- https://ourdemy.com/ja/how-do-i-insert-an-image-adjust-its-alignment-and-add-alt-text-for-accessibility/
6. コースでAI画像を使う際の注意点
AI生成画像を学習支援として有効に使うため、以下を意識してください。
- 可読性や集中力を下げる、複雑すぎるビジュアルは避ける
- 細部よりも雰囲気や学習空間の印象を重視する
- 各AIツールの商用利用規約を必ず確認する
- 信頼性や真正性が重要な場面(講師写真、実際の授業風景など)では、実写画像と併用する
適切に使えば、AI画像はOurdemyのコースページをよりプロフェッショナルで、親しみやすいものにしつつ、学習者の信頼も維持できます。
まとめ
AI画像生成は、オンラインコース制作者にとってスピード・柔軟性・コスト効率を兼ね備えた新しい選択肢です。
AIを活用することで、次のことが可能になります。
- 短時間でコース用ビジュアルを作成できる
- 一貫性のあるプロフェッショナルなデザインを維持できる
- 表現品質を落とさずにデザインコストを削減できる
AI画像生成は、単にコースを「見栄え良くする」ためのものではありません。
講師と学習者の双方を支える、長期的に持続可能な学習コンテンツエコシステムを構築するための重要な要素です。