はじめに
始めることは難しくないが、失敗しやすい
現在、オンラインコースを作ること自体はそれほど難しくありません。
オンライン学習プラットフォームは整備され、便利なツールも多く、学習者もオンライン学習に慣れています。
しかし、初めてコースを作る講師の多くは、次のような悩みを抱えがちです。
- 一生懸命作っているが、方向性が正しいのか分からない
- 準備に時間がかかり、なかなか公開できない
- コースは売れたが、学習者が途中で離脱してしまう
原因は専門知識不足ではなく、初期段階でのよくある失敗にあります。
ここでは、特に多い5つの失敗と、その回避方法を紹介します。
1. 学習対象が明確でない
最初で最も重要な失敗は、誰に向けたコースなのかを明確にしていないことです。
多くの講師はこう考えがちです。
「このコースは誰でも学べる」
その結果、内容は次のようになりがちです。
- 初心者には難しすぎる
- 経験者には物足りない
- 誰の課題にも刺さらない
この問題のサインとしては:
- 最初の数レッスンで離脱される
- フィードバックが曖昧
- レッスン完了率が低い
👉 回避方法:
コンテンツ作成前に、次の質問に明確に答えましょう。
- 学習者は初心者か、基礎知識があるか
- 今どんな悩みを抱えているか
- コース修了後に何を達成したいか
例えば、初心者向けExcel講座であれば、最初からピボットテーブルや高度な関数を教えるべきではありません。すぐに使える基本スキルに集中しましょう。
メリット:
対象が明確になることで、
- 適切な内容設計
- 実例の選定
- 学習者の継続率向上
がしやすくなります。
2. 最初から内容を詰め込みすぎる
もう一つよくある失敗は、最初からコンテンツを作りすぎてしまうことです。
多くの講師は、次のように考えがちです。
「価値のあるコースにするには、たくさんのレッスンが必要だ」
その結果、次のような問題が起こりやすくなります。
- 準備に時間がかかりすぎる
- 公開前にモチベーションが下がってしまう
- コースが長くなりすぎて、受講生が圧倒されてしまう
実際には、オンライン学習者が求めているのは「長いコース」ではなく、課題を解決してくれる、要点を押さえたコンテンツです。
👉 この失敗を避けるためのポイント:
- コア版から始める:まずは、受講生が最初のゴールに到達するために必要な
3〜5 個の重要なレッスンに絞りましょう。 - 一つの主要な課題に集中する:あれもこれも扱うのではなく、
「このコースで解決する悩みは何か」を明確にします。 - 拡張の余地を残す:フィードバックをもとに、後から
新しいレッスン・事例・補足資料を追加できます。
例えば、履歴書(CV)の書き方講座を作る場合:
- まずは
- CV の基本構成
- 職務経験の書き方
- 面接につながるポイント
に集中し、最初から業界別テンプレートや細かい応用まで詰め込みすぎないようにしましょう。
💡 もしこれからコースを作り始める段階で、
「どんな構成にすればいいか分からない」場合は、
以下の記事も参考にしてみてください。
3. 技術に詳しくないとできないと思い込む
とても多くの人が感じやすい心理的なハードルの一つが、次のような思い込みです。
「自分は IT や技術が得意ではないから、オンライン講座なんて作れない」
多くの講師が、次の点を不安に感じています。
- 動画の撮影や編集
- プロっぽいスライドの作成
- Web サイト構築やコードの扱い
しかし、現実はまったく違います。
プログラミングの知識や複雑な Web サイト、難しいシステムは必要ありません。
Ourdemy のようなプラットフォームは、講師が次のことを簡単に行えるよう設計されています。
- 動画をアップロードする
- スライドや学習資料を追加する
- レッスンを直感的に整理する
👉 この不安を乗り越えるための考え方:
- 自分の強みに集中する:大切なのは、分かりやすい説明と受講生の体験です。
- 技術ツールは補助役:技術そのものが障壁になることはありません。
- シンプルな機材から始める:Web カメラやスマートフォン、基本的なマイク、無料の編集ソフトで十分です。
例えば、
音声がクリアで、読みやすいスライドを使った 10〜15 分の動画のほうが、
音や映像の質が悪い 1 時間の動画より、はるかに効果的です。
💡 機材や録画方法が不安な方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
4. 学習構成・学習導線が不明確
4 つ目の失敗は、レッスン構成や学習導線が明確でないことです。
一部の講師は、ひらめきベースでコンテンツを作ってしまいます。
- 今日はこのテーマを教える
- 明日は面白そうだから別のテーマを追加する
その結果、次のような問題が起こりがちです。
- レッスンの流れに一貫性がない
- 受講生が「次に何を学べばいいのか」分からない
- A から B へ進む「学習の旅」として感じられない
👉 この失敗を防ぐためのポイント:
- 録画前に、最初から最後までのレッスン一覧を作る
- 各レッスンのゴールを明確にする
「このレッスンが終わった後、受講生は何ができるようになるか?」 - 細かすぎる設計は不要ですが、道筋は必ずはっきりさせることが大切です。
個人向けプランニング講座の例:
- コース全体の概要
- 目標設定
- 週間・月間プランニング
- 進捗管理と振り返り
このように段階的な構成にすることで、受講生は一歩ずつ導かれている感覚を持ち、最後まで無理なく学習を続けられるようになります。
5. 購入後の学習体験を軽視する
最後の失敗は、「コースが売れた時点で仕事は終わり」と考えてしまうことです。
実際には、購入後の体験こそが次の点を大きく左右します。
- 受講生が学習を続けるかどうか
- コースを他人におすすめしてくれるか
- 次のコースにも戻ってきてくれるか
もしレッスンが:
- 分かりにくい
- 教材のダウンロードが難しい
- 指示が不十分
という状態だと、どんなに内容が良くても途中離脱につながってしまいます。
👉 この失敗を防ぐためのポイント:
- 公開後、受講生の立場で実際にコースを体験してみる
- スマートフォン・PC の両方で動作確認をする
- 教材が簡単に開けるか、スライドは読みやすいかを確認する
- レッスンの流れを見直し、学習の道筋が理解できるかチェックする
例えば、各レッスンの中に
「このレッスンの後にやること」チェックリストを追加することができます。そうすることで、受講生は迷うことなく、導かれている・サポートされていると感じながら学習を進められます。
まとめ
失敗に気づくことが、より良いコース作りにつながる
オンライン講座を作ることは、最初から大きく完璧なものを作ることではありません。
本当に大切なのは、無理のない規模と適切な進め方で、正しくスタートすることです。
こうした重要なポイントを早い段階で理解できれば、オンライン講座作りはぐっと楽になります。
あなたは次の本質的な部分に集中できるようになります。
- 自分の専門性
- 分かりやすい説明
- 受講生の学習体験
最初のコースは、完璧である必要はありません。
必要なのは、次の 3 つだけです。
- 最後まで完成していること
- 実際の受講生がいること
- 次のコースにつながる土台として十分な内容であること
もしあなたが Ourdemy でオンライン講座の準備をしている、または作り始めたばかりであれば、
これらのよくある失敗を避けることで、最初は少しゆっくりでも、長期的にははるかに遠くまで進むことができます。