はじめに
ノートパソコンを開き、第3回の授業スライドを修正しようとします。
「どこかにファイルがあったはず…」と思いながら探すと、こんなファイル名が並んでいます。
final.pptxfinal_v2.pptxlesson3_edit.pptxlesson3_edit_new.pptxlesson3_edit_latest_THISONE.pptx
10分経過。
それでも どれが実際に使われているファイルなのか分からない。
この状況に心当たりがあるなら、問題は記憶力ではありません。
原因は 授業ファイルの命名方法 にあります。
この記事では、次のことが分かります。
- ファイル名が 想像以上に重要な理由
- 複数の講座があっても 絶対に混乱しない命名ルール
- Ourdemyで講座を作る教師・コンテンツ担当者がすぐに実践できる方法
1. なぜ授業ファイルの命名はそこまで重要なのか?
ファイル名は「とりあえず付けるもの」ではありません。
次の3点に直接影響します。
1️⃣ 作業スピード
- ファイルをすぐに見つけられるか
- 正しいファイルを開けるか
- 間違いを恐れずに修正できるか
2️⃣ 講座が拡張されたときの一貫性
最初は5~10レッスン程度でも、
- 内容の更新
- 複数講座の運営
- 複数人での編集
が発生します。
👉 ファイル名が乱れる=管理全体が乱れる
3️⃣ 学習者の体験(間接的)
もし講師が、
- 間違ったファイルをアップロード
- スライドを入れ忘れる
- レッスン内容が合っていない
といった状況になると、どんなに良いプラットフォームでも学習体験は低下します。
2. Ourdemy初心者がファイル管理で迷いやすい理由
Ourdemyで講座を作る流れは、たいてい次の通りです。
- 教材作成 → 保存 → レッスンにアップロード
- 修正 → 新しいファイルとして保存
- 同じレッスンにスライド・PDF・ワークシートを追加
レッスン数が少ないうちは、問題を感じません。
しかし、レッスンが増えたり、過去の内容を更新し始めると、
- どのファイルが使用中か分からない
- ファイルを1つずつ開いて確認する
- 間違ったレッスンにアップロードしてしまう
- 公開中の内容が怖くて修正できない
といった事態が起こります。
👉 原因はOurdemyでも、レッスン数でもありません。
Ourdemy自体は、レッスン管理や更新がとても分かりやすい仕組みです。
問題は、アップロードと管理を助けるだけの情報がファイル名にないこと。
ファイル名は、Ourdemy上で正しいレッスンに内容を届けるための「地図」なのです。
3. Ourdemyへのアップロードで起こりがちな命名ミス
❌ レッスン番号がない
Introduction.mp4
MainContent.mp4
Summary.mp4
➡️ Ourdemy上でレッスン順に並びません。
❌ 内容が分からないファイル名
Lesson1.mp4
Lesson2.mp4
➡️ 時間が経つと、どのレッスンか分からなくなります。
❌ 「final・修正版」を多用する
Lesson1_Intro_final.pptx
Lesson1_Intro_final2.pptx
➡️ どれが現在使用中か判断できません。
4. 絶対に混乱しないための基本原則
とてもシンプルで重要なルールがあります。
ファイル名だけで「どのレッスン用か」が分かること。
良いファイル名は、次の質問に答えられます。
- 何番目のレッスンか
- 主な内容は何か
- 動画・スライド・配布資料のどれか
- 現在使用中の版か
開かないと分からない場合、命名が不十分です。
✅ 絶対に間違えないための3つの原則
複雑な仕組みは必要ありません。
次の 3 つのルールを守るだけで十分です:
1️⃣ レッスン番号を必ず入れる
01, 02, 03… を使い、Ourdemyの順番と一致させます。
2️⃣ 講座全体でフォーマットを統一する
一度決めた書き方を、すべてのファイルに適用します。
3️⃣ 見ただけでアップ先が分かる名前にする
開かないと判断できない名前は避けましょう。
5. Ourdemy向けおすすめファイル命名構成
シンプルで実践的な構成:
[レッスン番号]_[レッスン名]_[ファイル種別]
例:
01_Introduction_Video.mp4
02_BasicVocabulary_Slide.pptx
03_Practice_PDF.pdf
➡️ アップロード時に、各ファイルが Ourdemy のどこに配置されるかを一目で把握できます。
動画レッスン
02_FoundationKnowledge_Video.mp4
1 つのレッスンに複数の動画がある場合:
02_FoundationKnowledge_Part1_Video.mp4
02_FoundationKnowledge_Part2_Video.mp4
➡️ レッスン内で動画が 正しい順番のまま 管理・表示されます。
スライド & PDF
02_FoundationKnowledge_Slides.pptx
02_FoundationKnowledge_PDF.pdf
➡️ 内部用スライドを誤って受講生に公開してしまうミスを防げます。
受講生向けダウンロード教材
03_Practice_Worksheet.pdf
03_Practice_Exercises.pdf
➡️ 受講生が 各ファイルの目的をすぐに理解できます。
6. フォルダ構成と組み合わせた長期管理
Ourdemy にアップロードする前に、ファイルを フォルダごとに整理しておきましょう:
Course_ABC
│
├─ Lesson01_Introduction
│ ├─ 01_Introduction_Video.mp4
│ ├─ 01_Introduction_Slide.pptx
│
├─ Lesson02_FoundationKnowledge
│ ├─ 02_FoundationKnowledge_Video.mp4
│ ├─ 02_FoundationKnowledge_Worksheet.pdf
➡️ 1 レッスンにつき 1 フォルダ
➡️ アップロードがスムーズになり、ファイルの再確認が不要になります
7. Ourdemyでアップロードを間違えない小さなコツ
アップロードする前に、次の点を自分に確認してください。
このファイル名は、Ourdemy上のレッスン名と一致していますか?
例:
- レッスン:Lesson 5 – Basic Sentence Structure
- ファイル名:
Lesson05_Basic-Sentence-Structure_Slides.pdf
➡️ ファイル名を見るだけで、正しいファイルだとすぐに分かります。
まとめ
まとめると、授業ファイルの命名は、単に「整理するため」だけのものではありません。
それは、講座全体を長期的に運営していくための土台を作る行為です。
最初の段階でレッスン番号を明確にし、ファイル名のフォーマットを統一しておくことで、教材を正確にアップロードできるようになり、Ourdemy のようなプラットフォームで作業する際の混乱を防ぐことができます。また、修正や更新のたびに内容を確認し直す手間も大幅に減ります。
- 講座全体を整理された状態で管理でき、拡張もしやすくなる
- レッスンの更新や追加がスムーズになる
- アップロードのたびに不安を感じることなく、主体的に作業できる
分かりやすいファイル命名ルールがあれば、細かな技術的トラブルに振り回されることなく、安心してコンテンツ制作に集中できます。
そして「土台」がしっかりしていれば、講座づくりはよりスムーズに、そして長く続けられるものになります。